こんにちは。ライターの桃沢もちこです。
みなさんはビジネスホテルに泊まったことはありますか? 私は仕事で何度か泊まったことがあるのですが、未だに―
・ホテルの部屋って荷物をどこに置けばいいの?
・ベッドのシーツは一旦全部 剥がすの?それとも剥がさずに潜り込むの?
・一人分の料金しか払ってないけど友達を呼んでもいいの?
といったことすらわかっていません。
というわけで、今日は『ビジネスホテルの泊まり方』の正解を聞くために、スーパーホテル東京・JR蒲田西口にやってきました!
スーパーホテル東京・JR蒲田西口
住所|〒144-0051 東京都大田区西蒲田5-19-17
TEL|03-5713-9100 / FAX|03-5713-9106
チェックイン 15:00 / チェックアウト 10:00
朝食付きで1泊5500円~
※人数やお部屋タイプ・季節等によって異なるため詳しくはHPで
ビジネスホテル『泊まり方』の正解
「おかえりなさいませ。スーパーホテルへようこそ」
「今日はビジネスホテルの『正しい泊まり方』を知りたい、ということで……」
「私たちがどんな質問にもお答えしますよ!」
「よろしくお願いします。ではさっそく質問なのですが―」
「ライターという仕事柄、業務が予定通りに終わったことがありません。チェックインの時間に遅れても泊まれますか?」
「少なくとも当ホテルではチェックインの時間は15時から24時の間と決まっております。24時以降はフロントに従業員がおりませんので……」
「じゃあ24時を過ぎちゃったらどうなるんですか?」
「申し訳ありませんがキャンセル扱いとなります。なので『遅くなるかも……』と思ったら早めにご相談頂ければ!」
「部屋での過ごし方」の正解
客室に案内してもらいました
「部屋に着いて早々にアレなんですが……」
「何でしょう?」
「毎回、カバンをどこに置いたらいいんだろうって思いながら、なんとなく床に置いてるんですけど」
「バゲージラック……つまり『カバン置き』が設置されているならそこに置いてください。↓ こういうのです」
「机に置く方もいらっしゃいますね。大きい荷物は床に置く方も多いです。私も床に置いちゃいますね」
「つまりどこに置いてもいいと」
「はい。ただし“ユニットバスまでの動線上”に置くと移動のたびに邪魔になるのでおすすめしません。あとベッド周りに置いちゃうと朝起きた時に踏んでしまう可能性があるので気をつけてください」
「それにしても、この部屋おしゃれですね。ビジネスホテルってこんな感じでしたっけ??? 壁紙もカフェみたいな雰囲気でセンス良い!」
「ありがとうございます。ビジネスホテルというと男性向けの、実用的な内装が多いかと思いますが、当ホテルでは女性でも泊まりやすいように、内装にはこだわっております」
「女性でも泊まりやすいように……? ひょっとして女性限定のサービスってあったりします?」
「レディースデーやレディースルームがあるビジネスホテルもあります。ビジネスホテルは男性のお客様が圧倒的に多いので、どのホテルも女性に来て頂けるよう色んなサービスを用意していたりします」
※ちなみにスーパーホテルではホテルによってレディースルームがあります。詳しくは→こちら
「へ~、そうなんだ! せっかくだから利用しちゃお!」
「このホテルでもフロントの横に女性限定でアメニティのサービスが置いてありますよ。仕事だけでなく観光の拠点として利用していただいても便利なので、ぜひ女性のみなさんもお越しください」
フロント横にあった女性限定のアメニティ5点プレゼント。入浴剤やクレンジングなど
ホテルのベッドについて教えて
「ちょっと疲れてきたのでベッドに横になっていいですか?」
「そんな取材あり?」
「ホテルのベッドってシーツ(掛け布団的な布)がベッドのフチにピッシィィと折り込まれてるじゃないですか。これって全部剥がすものなんですか? それとも剥がさずに寝袋みたいに潜り込むんですか?」
「正解は、下(足の部分)はそのままに、それ以外の部分はこう剥いじゃって……ここに寝袋のようにスルッと入ります」
「下のところだけ外さないのが正解なんだ!」
「全部外してもらってもいいんですけど、朝起きた時にぐっちゃぐちゃになってしまうので、下だけ折り込まれたままのほうがキレイです」
「試しに入ってみていいですか?」
こうやって……
こうか!
「やば、2秒で寝れるわ」
「取材中なので起きてください」
「この部屋にはずいぶん立派なテレビが設置されてますが、Netflixとか見れるんですか?」
「Netflixは見れませんが、ペイチャンネルがあります。エレベーター横の無人券売機でチケットを買えば、1000円で一泊の間いろんな番組を見ることができます」
「あ~、ビジネスホテルといえばペイチャンネルってイメージですね」
「中にはその~……そういう番組もあったりします。でも今は皆さんスマホで何でも見れるので、そちらを使われる場合が多いですね」
「使う……」
友達が部屋に遊びに来たいって言った場合
「出張や旅行でホテルに泊まったとして、たまたま近くに友達が住んでて連絡したら、『部屋に遊びに行きたい!』って言われたとしますよね。その場合、料金ってかかってしまうんですか?」
「残念ながら、その場合はお部屋ではなく下のラウンジでお会いしていただく形になりますね」
「一瞬部屋に入るだけでもダメですか? その子はちょっと部屋の中を見たいだけなんですよ! とっても良い子なんです! なんとかお願いします!」
「申し訳ありません。良い子かどうかには関係なく、宿泊約款(ホテルと利用客の間で締結される宿泊に関する契約)で宿泊者以外はお部屋に上がれない決まりになっているんですね。事故に繋がる可能性もありますから」
「へ~そういう理由なんだ! じゃあ二人分の料金を払った場合は?」
「追加料金を払って頂ければお部屋でお過ごしいただけます」
「『じゃあ私も! それなら私も!』って感じでゾロゾロ増えても、そのたびにお金を払えばOK?」
「いえ、それぞれの市町村によって異なりますがお部屋に対しての定員って決まってるんですよ。例えば狭い部屋に何十人も入るということはできません」
「ホテルの部屋で全校集会とかはできないのか……」
服に関しての正解
「続いて聞きたいのが、旅先での服の保管や洗濯について」
「出張や旅行では服の点数を絞って持っていくので、トラブルや悩み事が多いですよね」
「そうなんですよ! 少ない服がたまたま汚れちゃうこともありますよね!?こんな感じで……」
「このレベルで汚れたらもう買っちゃったほうがいいと思いますが……一般的な汚れであれば、コインランドリーを設置しているホテルは多いですよ」
「ホテルの洗濯機、存在を聞いたことはあるけど使ったことないな……」
スーパーホテルの洗濯機。一回200円
「一回200円なの!? それなら着替えの枚数を少なくして、洗濯で着回しするって手もありですね」
「はい。気軽にご利用ください。ちなみにクリーニングを承っているホテルも多いので、おしゃれ着や簡単に落ちない汚れがついた服などは気軽にお申し付けください」
「服のシワなどはどうでしょう? 服は浴室に吊るしておくとシワが取れるって聞いたことがあるんですが……それ本当ですか?」
「そういう方法は聞いたことがありますね。ただスラックスなんかはホテルによってはズボンプレッサーを貸し出しているので、そっちを使ったほうがいいかもしれません」
「ズボンプレッサー?」
「スラックスやパンツのセンターラインをキープするためのものですね。ホットサンドみたいに2枚のプレートの間にズボンを挟み、熱でズボンをプレスします」
このホテルではエレベーター横にズボンプレッサーが設置されてて借りることができました
「なるほど! でもズボン以外には使えないですよね?」
「ジャケットやシャツなどのシワに関しては、フロントでアイロンを貸し出しておりますので、そちらを使っていただくのがおすすめです」
「アイロンも借りれるの!? 知らないことだらけだな……100%フルにホテルのサービスを使いこなしたい……」
お風呂の正解を教えて
続いて浴室に移動。ビジホはやっぱりユニットバスが多いですよね
「ユニットバスってシャワーカーテンを浴槽の中に入れるのか、外に出すのかいつも迷うんですよね。実際はどっちが正しい使い方なんですか?」
「結論から言うとお好みではあるんですけど、外に出すと水が滴って床を濡らしちゃうっていうのはありますね。それがいやなら中に入れるのがいいかもしれません」
「トイレの時に床が濡れてるといやだから、中に入れることにします」
「ただ、お湯を張る場合は中にカーテンが入ってると、浸かってしまうので外に出すほうがいいと思います」
「また、ホテルによっては大浴場があったりしますので、せっかく泊まるなら絶対に利用したほうがいいですよ! どのホテルも力を入れてるポイントですから。もちろん当ホテルにもございます!」
「それは利用しないともったいない!」
スーパーホテル東京・JR蒲田西口が誇る浴場『梅屋敷の湯』。高濃度人工炭酸泉を使ってて女性にも人気なのだとか。
ちなみにスーパーホテルの他の店舗の中には天然温泉のところもあるそうですよ!
ビジネスホテル、もっと得したい!
「ここまでのお話を聞いて知らないことだらけだったんですが、他に知ってたほうが得なことってありますか? 私、100%フルに得したいんです!! たった1個の得も取りこぼしたくないんです!!!!」
「怖っ。細かい部分だと、その土地の美味しいものを知りたければ是非フロントに聞いてみてください。周辺のグルメや観光情報に詳しかったりするので」
「へ~、このへんのグルメとか観光情報とか教えてくださいよー!」
「蒲田は羽付き餃子が有名ですね。私は『你好(ニーハオ)』という店がお気に入りです。ホテル独自の周辺グルメマップを作っているので、あとでお渡ししますね」
※スーパーホテルの場合はHPにも情報が掲載されていますよ→それぞれの店舗HPの「近隣レストラン情報」と「観光地情報」をチェック!→東京・JR蒲田西口だとこちら
「このホテルの近所にマイナーなおもしろ観光スポットとかあります?」
「観光情報は、東京だと基本的に都内の有名スポットをご案内してるんですが……近所ということでしたら、う~ん……『タイヤ公園』っていうところがあると聞いたことがあります」
「あとで行ってみよ~っと」
「あと、周辺のお店とホテルが提携していれば、『スーパーホテルに泊まったんです〜』って言えばドリンク1杯無料といったサービスが受けられることもあります」
「次から泊まる時は必ず確認します!!」
「他におすすめしたいのは……無料の朝食がついてる場合は絶対にご利用なさったほうがいいです。朝食の質でビジネスホテルの良し悪しがわかるといってもいいくらい、力を入れているポイントです!」
「正直、朝は急いで出かけることが多くて、食べない時もありますね」
「もったいない! 当ホテルでは朝食はバイキング形式で、6時半~9時までとなっています。ちょっとギリギリですが、よかったら食べて行ってください」
「え、いいんですか!? めっちゃおなかへってたんで嬉しい!」
というわけで連れてきてもらいました!
バイキングってどれもおいしそうに見えて迷っちゃうんだよな……
あ、おいしそう
おいしそう
おいしそう
「全部おいしそうでヤバい。ふむふむ、こっちはパンか……え!焼き立て!? ホテルでパン作ってるの!? あ、納豆とかお味噌汁もある……飲み物も日本茶から紅茶、コーヒーにジュースまで……どれにしようかな」
「あの、そろそろバイキングが終わる時間なので早めに選んで頂けると……」
\じゃーーーーーーん!/
「朝食ビュッフェってついつい取りすぎてしまうんだよな……」
「わんぱく定食みたいになってますね」
うまっ! これほんとに無料なの!? めちゃめちゃおいしいんですけどー!
でも…………
ギリギリの時間にきたくせに選ぶのにすごく悩んだため、バイキングの時間を大幅にオーバーしてしまい……
従業員のみなさんが朝礼してる横で食べるハメになりました。めっちゃ気まずかったです
「レストランで食べたら確実に1000円以上しますね。確かに、これが無料なら絶対食べたほうがいいです」
「おわかりいただけたでしょうか?」
「やらないでほしいこと」ってある?
「続いてホテル側から見て『やらないでほしいこと』があれば教えてください」
「ホテルはサービス業なので、私どもからあれをしないで これをしないでとは、とても申せません」
「あえて! あえて言うならってことです! 私はルールを守って『最高の客』と思われたいだけなんです!」
「そうですね~あえて、あくまであえて言うならですが……チェックインやチェックアウト、お風呂や食事の時間を守って頂きたいというのと、あとアメニティや朝食を持ち帰らないでほしいというのと―」
「はいはいはい」
「あとテレビを轟音で見ると他のお客様の迷惑になるのでやめて頂きたいというのと、パンツ一丁で歩き回ったりするのは遠慮して欲しい、それから未来の天気や交通情報を聞かれても分からないから困りますっていうのと―」
「(『やらないでほしいこと』ムチャクチャあるな)」
「定番ですが、ゴミはゴミ箱に入れて頂きたいというのもありますね。机の上などに置いたままチェックアウトされますと、私たちでは要・不要を判断できないため、一旦保管することになるので」
「あとお部屋に電気ケトルがあったと思いますが―」
「あぁ、ありましたね」
「これでラーメンを茹でるのはやめてください」
「え~!? 電気ケトルの中に直接 麺とスープを入れてラーメン作った人がいるの!?」
「はい。ニオイが残ると次のお客様のご迷惑になりますのでやめて頂きたいですね……電気ケトルではお湯以外のものを沸かさないでください」
「なかなか大変なお仕事ですね。でも『ホテルで働く』ってかっこいいなー! 私、新婚で関東に引っ越してきたばかりなので仕事探してるんですよ。夫婦で働きたくなっちゃった」
「スーパーホテルはちょっと特殊な業務委託契約を採用してまして……実は私と支配人は夫婦なんですよ」
「二人でホテルに住みながら運営してます」
「え」
スーパーホテルの支配人は夫婦で経営している
ちょっと興味があったので、夫婦でホテルを運営することについて話を聞いてみました
「スーパーホテルの支配人・副支配人は、夫婦やカップルで働くことができると聞いたのですが、本当ですか?」
「はい、ベンチャー支配人と呼ばれる方式ですね。契約して今年で7年目になります」
「一応ホテル業界で働いた経験はあったんですが、経営という意味では全くの初心者でしたから、最初はわからないことだらけでしたよ」
「ノウハウなんかは教えてくれるので、頑張って勉強しましたね~。実際、まったくの未経験から始めたご夫婦、カップルも多くいらっしゃるみたいで。スーパーホテル本部が店舗運営をバックアップしてくれるから、ゼロから始めるよりはかなり楽だと思います」
「なるほど。支配人・副支配人になるメリットってなんですか?」
「1番の魅力はお金を貯めながら経営ノウハウを学べることですかね。私たち夫婦には、独立してコンセプトカフェを作りたいという夢があるので」
「いつかカフェを経営する時に役立ってくれる知識ですからね。税金対策とか。あと、住み込みで働くことができるので、家賃もかからない」
「住み込みということは、二人の愛の巣はスーパーホテルの中にあるってこと?」
「あ、愛の巣……? まあ、そうです。1階に自分たちの部屋があります」
「住み込みで働けたらお金も貯まりそうだ! どれくらい貯まってます?」
「質問が直球すぎる」
「私たちの貯金額は内緒ですが、4年の契約で上手に経営ができれば2000万貯まるとは言われていますね」
「仕事中も一緒で、家に帰ってからも一緒だと、喧嘩しません?」
「まあ喧嘩は過去に何度もありますね……やっぱり仕事のことで、こうした方が良い、いやこうするべきだっていうのが多くなりますし」
「それでも夫婦で経営しててよかったことってありますか?」
「嬉しいことや苦しいこと、仕事に対する考え方などを共有できることですね。同じ仕事だと愚痴もわかり合えるので(笑)」
「夫婦で困難を乗り越えることで、絆が強くなったとは感じていますね」
「めちゃめちゃ照れますねこれ……絆……」
「何!?」
「絆に関しては、愛の巣に帰ってから二人で話し合ってください。今日はお忙しいところありがとうございました!」
「ありがとうございました! 次はぜひプライベートで泊まりにいらしてください!」
▼スーパーホテルの支配人・副支配人に興味を持った方はこちらから
説明会でさらに詳しいお話を聞くことができます
まとめ
ビジネスホテルの泊まり方、知らないことがたくさんあって勉強になりました。100%フルにホテルの『得』を享受して、ビジネスホテルの達人になりた~い!
取材が終わったあと、教えてもらった近所のスポット『タイヤ公園』に行ってみたんですが―
▼西六郷公園(タイヤ公園)
〒144-0056 東京都大田区西六郷1丁目6−1
なんだここ
(おわり)